« 閑事を認めて実事となす むべなるかな多忙〈12月〉 | トップページ | 明けましておめでとうございます〈1月〉 »

2009年12月 8日 (火)

染野夫妻コレクション〈12月〉

                  人 間 国 宝

荒川豊蔵(1894-1985)岐阜県多治見市
2009121
     -黄瀬戸香合-                         -志野茶碗-

十一代 三輪休雪(壽雪)(1910- )山口県萩市
2009122_4
    -鬼萩茶碗-        -白萩茶碗-

 法学者の日本大学名誉教授の染野義信と横浜商科大学名誉教授の染野啓子夫妻は現代陶芸のコレクターとして有名です。
生前収集された美術品284点が東京国立近代美術館と山口県立萩美術館に遺族から寄贈されました。
このコレクションは昭和30年代から平成10年末までに亘って収集されたものであり、昭和40年代の収集作品が過半を占めており、濱田庄司、荒川豊蔵、第十一代三輪休雪(壽雪)をはじめとする人間国宝や、それに準ずるバーナード・リーチ(大英帝国勲章)らの陶芸家たちの作品が多くあります。
数が多いのは荒川豊蔵と十一代三輪休雪(壽雪)の作品です。
荒川は文化勲章も受けています。
彼は桃山時代の釜跡で発見した陶片をもとに歴史に埋もれていた志野焼を現代に甦らせました。
展示されている十点近くの志野焼はどれも白い釉薬(うわぐすり)を厚くたっぷりかけて焼きあげてあり、薄茶にピンク色の肌をしたふくよかな色に仕上がっています。
中でも曙、朝陽、氷雪と銘された志野焼は素晴らしく、見る者の心をホットさせるような柔らかく、豊かな色をしています。
三輪休雪の作品は「休雪白」を用いた白萩手が中心ですが、粗砂を混入した大胆で荒々しい素肌の鬼萩と呼ばれる一群の作品は、白萩の地肌に黒ずみの斑点と割れ目が走った独特のもので鬼萩花冠台茶碗、命の開花と瑞龍の2つは特に目を奪われました。
一部屋には休雪の作品だけがあり、いつまでも居たい気持ちでした。
          (国立近代美術館工芸館・11月3日終了)

                                   
        

12月 8, 2009 1.日々是好日 |