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2009年3月 7日 (土)

高級時計VERTU〈3月〉

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 世界シェア首位の携帯端末メーカー、ノキアが日本での端末の販売を打ち切ります。
ノキアは1989年にノキアジャパンを設立し、国内シェア10%を目指して市場開拓をしてきましたが、昨年度のシェアは1%未満でした。
 しかし、代わりに今春別の部門が上陸します。
高級携帯を開発、製造販売するヴァーチュ(VERTU)です。
価格は60万~400万程度で、18金やチタンを使い、職人が手で組み立てており、限定品になると数千万円を超えます。
 「なぜ高級時計やスポーツカーにこだわりがあるのに、携帯電話にこだわった商品がないのか」が開発の基点です。
ヴァーチュが目指すのは携帯というより宝飾品です。
高級品を製造するロレックスやカルティエが目標です。
現在は数百億円程度の売上とみられていますが10年後にはロレックスの売上高を目標としています。
 ヴァーチュは1998年の設立で2002年に製品の販売を開始し、既に米国、中国、ロシアなど53ヶ国で販売しています。
今年2月に開店予定の東京銀座店は世界一の大きさで、修理などを請け負うサービスセンターも開店と同時に開きます。
ヴァーチュはコンセルジュというサービスを各国で展開しています。
客が端末のコンシェルジュボタンを押すと、専用センターにつながり、レストランの予約やミュージカルチケットの購入もできます。
日本では世界で始めてのサービスも導入する予定です。
 日本市場に力を入れるのは、日本市場が大きいからです。
高級ビジネスを展開する企業が加盟するインターナショナル・ラグジュアリー・ビジネス・アソシエーションによると、ファッションや時計など高級製品における日本の市場規模は世界の18%を占め世界第2位です。
日本人はブランドに対する評価の目が厳しいという特色があります。
「外国人は2ページのカタログもろくに読まないけれど、日本人は8ページあっても全部目を通します。材料やどんな職人が作っているかまで詳しく聞いてきます。」とヴァーチュの役員は言います。
 ヴァーチュが製品を置くのは直営店や宝石店、高級時計店の店先だけです。
売り方は宝石職人に似ており、富裕層の常連客です。
古城でのカクテルパーティーや非公開のカーレースなどに常連客を招き、彼らが連れて来た友人を新規顧客とします。
 新しいものがりやの日本人ですから意外に成功するかもしれません。

3月 7, 2009 3.スクラップ |