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2009年2月 7日 (土)

人に好かれる〈2月〉

 日本プロスポーツ大賞というのがあります。
その一年にプロスポーツ界全般を通じ国籍を問わず、あらゆる意味で最も貢献度の大きい業績を残したと認められる選手、団体に与えられます。
スポーツ報道をするテレビ、ラジオ、新聞、通信社57社のスポーツ記者の責任者で構成された選考委員が選出するもので、受賞者には内閣総理大臣杯と賞状が贈られます。1968年から始まっており、第1回は、プロボクシングの世界チャンピオンになった西城正三に贈られています。
2008年の第41回までで3回受賞した王貞治とイチローが最多で、長嶋、落合は1度しか受賞していません。
イチローが日本でプレーしていたら、イチローが最多になったかもしれません。

 2008年度はプロゴルフの石川遼選手が受賞しました。
ちなみにプロゴルファーでは、1996年の尾崎将司と石川遼の2人だけです。
岡本綾子はアメリカで活躍したので受賞対象にはなっていないようです。
 石川遼選手は高校生でありながら優勝1回、賞金ランキング5位で賞金1億円以上を獲得しました。
当初私は、学校とプロとの両立は無理だし、体が出来上がっていないうちに体を酷使するので、早晩駄目になるだろうと思っていました。
また、たとえ体はもったとしても、マスコミにチヤホヤされて天狗になり、脱落していくだろうと考えていました。
しかし当初こそ予選落ちをしていましたが夏場以後は堂々とした成績を残し、私の予想は完全に裏切られました。
マスコミに対する対応も当初と変わらず清々しいもので好感度が高く、ゴルフを全く知らないオバサマ族をファンにしてゴルフ場やテレビのゴルフ中継に引き付けるのに大いに貢献をしたようです。
 その石川遼君の父親の「人に好かれるということ」という記事を目にしました。

好感をもたれる人間になれ

 父親が常々遼君に教えたことは「好感をもたれる人間になりなさい」ということでした。
 子供ははしゃぐ、危ない、グリーンを目茶目茶にするということで、子供の来るところではないというのがゴルフ場の考え方でした。
数少ないプレーを許してくれるゴルフ場で練習するためには、支配人に好かれなかったら駄目です。
一度でも悪いことをしたら二度とゴルフはやらせてもらえない。
ゴルフをやるためには人に好かれなければならなかったのです。
 まず、朝ゴルフ場に着いたらフロントに行って大きな声で「おはようございます。石川遼です。今日一日プレーさせていただきます。よろしくお願いします。」と言ってサインをします。
プレーは3人の大人に混じってプレーします。
はじめて一緒にやる人達は小学生と一緒にやるのは嫌です。
嫌われないようにやらなければなりません。
好かれるようにしなければならないし、上手くなければなりません。
そこではじめて、今度また一緒にやろうと声を掛けてもらえるようになるのです。
常にいつ自分が表舞台にたってもいいように、自分の第一印象を大事にやっていく→そうすれば人に好かれるいいやつになれるのではないか→そしてそれが本物になってくればどんどん自分の回りは良くなっていきます。
そのようにして彼は自分のゴルフの環境を作っていき、彼の性格も作られていきました。
 遼君はアマチュアの時にプロツアーで優勝し、一躍有名になりました。
脚光を浴びたのはアマの中学生が優勝したこともありますが、ハニカミ王子と言われるように、何とも初々しく、好ましい人柄に多くの人が魅せられたからです。
こましゃくれた子が多くなった昨今では珍しく好ましい感じを受けましたが、やはりその裏には、親の日頃の教えがあったのだと納得しました。
教える親の姿勢も立派ですが、それを素直に受けて実行出来る子も立派です。

大人にも大事なこと

 しかし「人に好かれる」ということは子供の時だけでなく、大人になってからも大切なことです。
否大人になってからの方が子供の時よりももっと大切なことではないでしょうか。
人は人との関係の中で生きています。
人に好かれれば受け入れてもらえます。
受け入れられれば大方のことはうまくいきます。
反対に人に嫌われれば何事もうまくいきません。
人に好かれるのと、人に嫌われるのでは一生の間には大きな違いが生まれます。
人に受け入れられる努力が必要ですし、人に嫌われないようにするには、どうしたらいいかを考えなければなりません。
人の心を推し量り、言葉に気を付け、振る舞いにも注意を払う必要があります。

最近は個性尊重ということから、自分の意見を明確にし、周りにはっきりと主張することが、周囲に気を遣い協調することよりも重要だといわれる時代です。
人はオンリーワンの価値を持っているから自分の価値を大切にすることが大事だといわれています。
そのこと事体は誤りではありませんが、それを強調しすぎて周りを気にしない、他人を無視することが悪いことではないという風潮が蔓延しています。
 日本はもう一度、己を主張し個性を尊ぶことだけでなく、人に好かれ、周囲に気を配るということの重要さを思い出す時期に来ているのではないでしょうか。
それには、そのための努力をしつづけなければならないのでしょう…石川遼君のように。

2月 7, 2009 2.チャレンジ |