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2009年2月 6日 (金)

ソマリア沖の海賊…船舶39隻乗っ取り〈2月〉

092018
 ソマリア沖での海賊の活動が活発(?)で、被害が拡大しています。
昨年の襲撃事件は全部で95件あり、乗っ取られた船舶は39隻、現在も拘束中の船舶が16隻もあり、現在拘束中の人質が300人です。
昨年中に支払われた身代金は3000万ドル(約30億)です。
乗っ取られた最大の船舶はサウジアラビアの巨大タンカー、31万8000トンのシリウス・スター号です。
 乗っ取られた船のほとんどは、暫定政府の自治地域にあるエイル港に停泊しており、人目につく場所で、近くに軍の艦艇もいるのに手を出すことができません。
なぜなら船は人質を隠すのに格好の場所だからです。
特殊部隊を送りこむことは簡単ですが、海賊が船のどこに何人いるか、人質をどこに捕らえているか全くわからないのです。
更に船中では迅速に動けないため、人質の命の保証ができないという欠点があります。
 海賊は奪い取った身代金を派手に使っています。
エイル港の周辺には真新しい小型のトラックや邸宅が並び、海賊相手の新しいホテルやレストランやエンターテイメント産業まであります。
グラスファイバー製のボートや武器を扱う事業も行っています。
もちろん役人や武装勢力の指導者にも賄賂を贈って安全を確保しています。

ソマリヤの住民は海賊を支持

 ソマリア沖の海賊行為が盛んなのは、住民の支持もあるからです。
ソマリア沖では各国の漁船が違法操業を行い、年間3億ドルを稼いでいます。
ソマリアの漁船は小さく、こうした大型漁船には太刀打ちできないし、外国漁船に網を破られた、船を転覆させられたと被害を訴える声も多く、漁民の目には海賊が仕返しをしてくれているように映っています。
多くのソマリア人にとって、海賊は欧米中心の世界に立ち向かう若きレジスタンスであり、沿岸に好景気をもたらしてくれる有難い存在でもあるのです。
海賊も自分達は無法者ではなく、海を守る「沿岸警備隊」であると主張しています。
 大型タンカーは船に警備委員を配置することもできますが、揮発性の高いものを積んでいるので船上での銃撃戦を避けたいのです。
EU各国や中国、日本も艦戦を派遣することを決定しましたが、現行犯でなければ捕えられないのが欠点で、今のところこれといった対抗策は見つかっていません。

2月 6, 2009 3.スクラップ |