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2009年1月 7日 (水)

「覚悟」の年〈1月〉

 年末は悪いニュースばかりで年が暮れてしまいました。
テレビも新聞も企業の業績悪化と、派遣切り、内定取消し、消費の悪化のニュースばかりを取り上げ、良いニュースは一つも報道しません。
円高になると輸出が悪くなるという報道ばかりです。
しかし円高は日本経済にとって悪いことばかりではありません。
円高になれば輸入価格の低下で消費物価が下がり消費者はメリットを受けるし、輸入業者もメリットを受けます。
原油価格が下がれば石油を原料とする材料を使っている会社にとっては原価低下という追い風が発生する筈ですが、そうした報道は皆無に近いのは困ったものです。
 このところの企業業績見通しの悪化予想は眼を覆うばかりです。
今年はそれなりの「覚悟」をもって臨まなければならないようです。
         
 阪神タイガースの四番バッターに金本知憲がいます。
1330試合フルイニング出場の世界記録を更新中ですし、1002打席連続無併殺記録の日本記録も持っていて、現在40歳ですがまだ活躍できそうです。
金本が入団したことで、野村監督も変えることのできなかった阪神の選手が個人プレーからチームプレー重視に変わり、2度の優勝を達成することができました。

今できることを確実にやる

 しかし金本は、プロ野球に入ったときにはエリートではありませんでした。
東北福祉大学から広島にドラフト四位で入団しました。
プロに入ってレベルの違いに愕然としました。
「とんでもない世界に入ってしまった。こんなすごいところでやっていくのはとても無理だ。すぐクビになる」と思いました。
一軍に定着してレギュラーになるなど想像もできませんでした。
そんな彼がここまでやってこられたのは「覚悟」を決めたからだと言います。
「2、3年後には絶対に戦力になる。そのためには、今できることを確実にやろう」と決めました。
そこでやったことは「シーズンオフにも練習する」ということです。
シーズン中にはライバルたちも同じ練習をします。
だから差は縮まらない。
みんなが休んでいるオフに懸命に練習すれば少しでも近づける筈だと考え、シーズンオフにも徹底的にバットを振りました。
身体を大きくするために筋力トレーニングを毎日欠かさずに行いました。
食が細く太りにくかったので、夕食の際は食べてから一度休憩し、それからまた無理やり食べることも少なくありませんでした。
時には食べ過ぎて吐いてしまった後にまた食べることもありました。
食べることは練習よりもつらいと思いました。
筋力トレーニングは「貧血になって半人前、ゲロを吐いて一人前」という程限界まで自分を追い込みました。
その結果3年目から一軍に定着し、4年目からレギュラーになることができました。
しかし相手が左ピッチャーのときは、どんなに調子が良くても代えられました。
そこで「どんな時でも絶対に代えられない不動のレギュラーになる」という「覚悟」を決めました。
「真のレギュラーなら少し位のケガなら出場するのが義務だ」「ケガをしていても、それを言わなければケガではない」と考えるようになり、それがフルイニング出場へと駆り立てることになりました。
2004年、中日の岩瀬から左手にデッドボールを受けたときも、折れた!と思う程の痛みを感じ、翌日はキャッチボールもできない、ボールもとれない状況であったのに、監督の「いけるやろ」の声に「ノー」とは言えず出場し、左手は添えるだけで2本のヒットを打ちました。シーズン後、軟骨剥離だったことがわかりました。

「覚悟」を決めれば何でもできる

 彼は言います。
「覚悟」を決めれば何でもできる。たとえ不可能だと思っていたことでも「覚悟」さえあれば実際にやってみればできる。
これまでしてきた努力は、これまでの成果として現れたのであり、これからの成果はこれからの努力によって築いていかなければならないと…。

 私たちにとって今年は「覚悟」が問われる年になりそうです。
楽観的に考えても景気は良くなりそうにもありません。
今年一杯は良くないと腹をくくらざるを得ません。
腹をくくったうえでどう「覚悟」するかです。
不況の年は次のステージへの準備の年であり、来るべき時に向って身をかがめ、力を蓄える時ではないでしょうか。
もう一度会社を見回し、仕事のムダはないか、人のムダはないか、在庫のムダはないか徹底的に精査し、正すべきものは正し、改めるべきことは改める好期です。
財務的に余裕のある時に打つ手は、余裕がなくなってから打つ手に比べ、はるかに効果があります。
そして来るべき次のステージに向って、より高い目標を掲げ、何をするか「覚悟」をしなければならないのではないでしょうか。
決意したら必ず行動に移すことです。
決めたことはやり続けようではありませんか。
これからの成果はこれからの努力によって築いていかなければならないと「覚悟」をして、、、。
今年一年皆様のご健闘をお祈りいたします。

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