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2008年12月 5日 (金)

ゲリラ豪雨予測〈12月〉

2008
 短時間のうちに雲が空を覆って轟音の雷鳴や土砂降りの雨が降り始める。
雷を伴った局所的な大雨、いわゆる「ゲリラ豪雨」に驚かされることが多くなりました。
 これまで、ゲリラ豪雨を事前に予測することは困難でした。
それは気象庁の予測システムに原因があります。
 気象庁は全国20ヶ所に設置された気象観測レーダーで集めた降水量の情報と、全国1300ヶ所の観測所で集めた地域気象システム「アメダス」のデータを使って気象観測を行ってきました。
こうした情報を用いて、全国を1km四方の観測メッシュで区切って、地域ごとの降水量を解析しています。しかしこの方法には3つの限界があります。
 1つ目は、気象庁の観測レーダーは広域の気象情報の検知には優れていても、局所の気象変化を捕捉することは困難。
 2つ目は降水量のデータは30分毎の実測によるため、30分よりも短い時間内で起きる天気の急変をとらえることが困難。
 3つ目は従来の気象観測レーダーでは、雨を降らせるまでには至らない未発達の雨雲を探知することが困難。

人海戦術で急変を捕捉

 そこで気象情報会社ウェザーニューズは同社の気象情報サービスの有料会員の中からゲリラ豪雨防衛隊への参加者を募りました。
隊員は情報を報告する見返りに、ゲリラ豪雨の警報を携帯電話で受け取れます。
1万人を超える隊員が集まりました。
隊員から集められる情報は、空模様、雲の方角、雷鳴の有無、入道雲の発生、空の写真などです。
 もう一つは「10分間天気予報」という無料サービスです。
100万人いる利用者が携帯電話から、現在地の天気を報告すると1時間先までの10分ごとの天気予報を無料で受けられます。
報告事項は利用者が見た「晴れ」「曇り」「雨」という天気と「ポツポツ」「パラパラ」「サー」「ザーザー」「ゴオー」という雨の程度と「白い雲」「グレー雲」「黒い雲」という雲の色を選択肢から選びます。
これらの情報は地図上で集計されて、リアルタイムで天気の変化を読み取れます。
 この2つの方法により従来の観測メッシュによる気象観測では見えなかった詳細な雨や雲の状態もわかるようになり、日本の天気の全体像が詳細に分かるようになりました。

12月 5, 2008 3.スクラップ |