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2008年4月 5日 (土)

犬の鼻〈4月〉

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 犬の嗅覚は人間の数千倍から数万倍ともいわれています。
この嗅覚を使って麻薬発見に麻薬探知犬が活躍しています。
現在、全国の貨物の保管庫や空港の入国検査場などで合計120頭ほどが働いています。カバンのなかでラップなどに包まれた麻薬でも、わずかに漏れてくるにおいをかぎ分けます。
麻薬探知犬はラブラドール・レトリバーとジャーマン・シェパードの2種類です。
「人を怖がらず、あきらめない性格の犬が向いている」といいます。
素質がありそうな子犬を探し出し、約四ヶ月の訓練で選抜し、毎年20頭ほどがデビューします。

がん患者を嗅ぎ分ける

 犬の嗅覚を利用してガン患者を発見する論文が米国で発表されました。
カリフォルニア州のあるクリニックでは55人の肺ガン患者と31人の乳がん患者の呼気を採取し、五匹の訓練した犬にかがせたところ、高い精度で健康な人の呼気とを区別できたといいます。
ニューヨークタイムズ紙などが一斉に取り上げました。
日本でも同様の研究が進んでいます。
取り組んでいるのは明海大学の外崎肇一教授とOJPC福祉犬育成協会白浜センターの佐藤悠二支部長です。
四つの木箱の中に検査容器を入れておきます。
1個はガン患者の呼気、残りは健康な人の呼気を詰めてあります。
詰めたのとは別のガン患者の呼気を犬にかがせ、同じにおいがする箱を選ばせます。
ガン患者の呼気をほぼかぎ分けるといいます。
最終目標はガン患者に共通のにおい成分を見つけ、ガン検診に使える呼気センサーを開発することです。
今のところ犬が何に反応しているのか不明で、共通のにおい成分は見つかっていません。
 では犬の嗅覚はなぜ優れているのでしょうか。
前述の外崎教授は「解明されていないことが多いのですが、においを感知する嗅細胞の数に大きな差があります。
人間がこの細胞を500万個持つのに対し、犬は2億個も持っています。
画素数の多いデジタルカメラのようなものです。」と言います。
鼻の構造にも秘密があります。
犬の鼻は人間に比べ長くとがっており、内部の腹鼻甲介(ふくびこうかい)や篩骨甲介(しこつこうかい)という構造が複雑に入り組んでいます。
ここを通って嗅細胞に着くまでにすいこんだ空気が温められ、加湿されます。
温かく湿っているほどにおいは強くなるのです。
このためブルドックのような鼻が平らな犬は嗅覚が比較的弱いのです。

4月 5, 2008 3.スクラップ |